泡立て器(ホイッパー) 混ぜるということ
ひとつの泡立て器で様々な混ぜ方ができる
①空気を含ませるように混ぜ合わせる
レシピでは、このように表現されることが多いですね。
泡立てることを言います。
ボウルを傾け、生地を1箇所に集めボウルの底に泡立て器を「カッカッ」と
音が出るようにあてながらリズミカルに混ぜましょう。
スポンジケーキやホイップクリームを作るとき
混ぜるものに空気をたっぷり含ませたいときは
このような混ぜ方をします。
②混ぜ合わせる
泡立て器と柄の部分の接点あたりを「グー」で握り、
空気を含ませないように、ぐるぐると静かに混ぜ合わせること。
材料と材料同士が混ざりあえば良いので、①のように混ぜる必要はありません。
クッキーやベイクドチーズケーキ、レアチーズなど
空気を含ませると生地が焼けたときに、膨らんだりひび割れたりしてしまうレシピのときに、このように混ぜます。
③切るように混ぜる
なめらかな生地に粉類を混ぜ合わせるときに、レシピでこのような表現が使われます。
左手でボウルを手前に半回転させながら、
右手で泡立て器をもち、かたかなの「ノ」の字を描くように混ぜ合わせる方法です。
①②のように混ぜるのではなく、粉類をなじませていくような感覚です。
粉類を混ぜるとき、ゴムベラを使うことがほとんどですが
レシピにより、泡立て器を使うこともあります。
「さっくり混ぜる」と表現されることが多いですね。
この、さっくりが、初心者の方はコツがつかめず
小麦粉を使った場合、失敗の原因となります。
①②のような混ぜ方をすると、小麦に含まれるグルテンの作用でベタベタになります。
結果、スポンジケーキやシフォンケーキがふんわりと膨らまなくなります。
米粉であれば、グルテンが含まれていないので
混ぜ方に小麦ほど気を遣う必要はありません。
米粉は小麦のようにふるう手間もなく、初心者の方も失敗しずらいのでオススメです!
私の愛用する泡立て器は写真真ん中の 合羽橋 おかしの森 で購入したものです。
オールステンレスで手のあたりや硬さが丁度良いのです!
柄の部分を握って混ぜ合わせてもしなりません。
二番目に KEYUCA の泡立て器 (写真・上)
これは上記のものより4センチくらい小さめです。
手の収まりは良いのですが、ステンレスでも少し柔らかめです。
クッキーの生地を混ぜ合わせるとき、少ししなるので不向きです。
メレンゲや生クリームには丁度良いです。
柄との接点が若干心許ないので、生地によってはこの接点をしっかりと握りしめないと混ぜる時にムラが出ます。
1000円以下で買える物としてはまず優秀です。
一番小さなものは100円ショップ(写真・下)
軽く混ぜたい時使うだけ使います!
100円ショップの物もバカにできません。
しなり具合などを確かめて、良い感じなら、私は積極的に使っています!
こだわりを持って道具選びをしたい時
できればオールステンレスを選ぶことをお勧めします!
持ちが良く衛生的。
柄がプラスチックや木製のものは
ひび割れる可能性があります。
一つ目はできれば現物を見て、握って
店頭にボールがあれば
実際に混ぜ合わせる動きをやってみましょう。
すると大きさやしなり具合が自分の手に馴染むかなど
感じることができます。
この微妙な感覚こそ、とても大切なポイントです!
お菓子作りしたしけど、時々だけだから、道具にはお金をかけたくない。。。
そんなときは、ひとまず100円ショップでそろえましょう!
最近の100円ショップのものは優秀です。
おうちで時々作るために、道具に高いお金を払わなくても
美味しいお菓子はつくれます(^^)
それで、もしお菓子作りが楽しくなってきて
100円ショップの道具だと物足りないと感じるときがきたら、
プロ用の道具にひとつずつ切り替えていきましょう。
その時、今まで使っていたものは処分しないで下さいね!
プロ用の道具を使いたいと思ったときは、もっと難しいレシピに挑戦しているでしょう。
プロセスが増えると泡立て器が2、3本ある方が良いときもあるのです。
私も、小学生の頃に母に買ってもらった泡立て器を今でも持っています。
メインとしては使っていませんが、サブとして登場するたびに
幼い頃、純粋にお菓子作りを楽しんでいた気持ちを思い出します。
さそれを見ると、あったかい気持ちになります。
今は、自分の楽しみのためというよりは、贈る相手の喜びのために作っていますが
お菓子作りはたのしく、幸せなものだと思います(^^)